第十九話 悪鬼 [装甲悪鬼村正 英雄編(感想)]
今月の装甲悪鬼村正 英雄編
第十九話の感想です。
◆未決囚〇四八号…それが湊斗景明の正体でさぁ
さて、前回のラストの後に雪車町から湊斗さんに関する情報を伝えられたと思われる一条さんは、真実を確かめるべく湊斗さんの元へとやってきます。
銀星号や六波羅と戦っていた裏で、湊斗さんは罪無き人々の命も奪っていた…果たしてこれは真実なのか。いやいやこんな事は信じられない、嘘だと言って下さいと詰め寄る一条さんですが…
「雪車町一蔵は正しい。俺は善人も悪人も区別しない。関わった者は皆殺す。ただの殺人者だ」
「嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」
湊斗さんは雪車町の話は真実だと認めてしまい、ショックを受ける一条さん。
≪悪しきものをひとつ斬ったならよきものもひとつ斬る。御堂の意思とは関わりなくね≫
村正も一応善悪相殺の呪いについて補足してくれますが、どちらにしろ雪車町の話が事実だった事には変わり無いわけで。
◆だがその戦いに正義を名乗るな
けれど正義を掲げて戦い、そして勝利する一条さんの姿はあまりにも眩しく、その光に人々が惹かれてしまうのではないか。そして、戦いの本質が殺し合いに過ぎない事を忘れられたまま、正義の名の下に戦いが連鎖してしまうのではないかという事を危惧してもいるようで。
一条さんの存在が混沌の争乱をもたらす者、即ち銀星号の後釜になるやもしれない。
だからそうならないように、正義は胸に秘めて戦うべし。
しかし、自分の正義を信じて戦い、世の中を正しくしたい一条さんにしてみれば、正義を隠すなどという忠告は受け入れられるものではありません。
◆なら…俺も村正で在り続ける
「戦いの醜悪さを暴き立てる者であることを通す。正しいと、尊いと思うおまえを…斬る!」
一条さんが正義を掲げて戦い続けるというのならば、自分は戦いの本質を知らしめる為に邪悪であり続けると宣言する湊斗さん。…えっと、銀星号の相殺分が一条さんという事になるのかな?
…うーん、これはツッコむと長くなりそうなので置いとこう。
さて、ここで遂に両者の対立は決定的に。そして…
「…裏切った。あなたはあたしを……裏切った!!」
決意の噛み砕き…なのですが。
正直な所、一条さんが湊斗さんの正しさも認める前に簪を噛み砕いてしまったのはちょっと残念ではありますが(噛み砕く決意の重さ的な意味で)、聞けば英雄編は後一話しか無いそうで。ともすれば、じっくりイベントをこなせないのも止む終えないのでしょうかね。
ところでどうでもいいですが、下から見上げるようなアングルナイスですね!!(台無しである
◆ツルギの理ここに在り!!
「見せておくんなせぇ。『正義』と『邪悪』の潰し合い─────信念を懸けた戦いってヤツを……」
遂に始まる村正vs正宗。
ここに限らず、今月の人物作画は特に気合が入っているように感じられました。湊斗さんもカッコいいコマが多いです。
「正義、断つべし!!」
「出し惜しみは無しだ」≪ええ、一撃でケリをつけましょう≫などと物騒な事を言う村正コンビのお二人。
原作と違って直前に銀星号を相手したわけでは無いので、完調状態からの電磁抜刀になるわけですが、撃墜には至らず。
しかし母衣を砕かれた正宗は落下してしまい、村正はこの高度からの墜落ならば即死だろうと分析しますが…
≪正宗七機巧が一!割腹─────投擲腸管!!≫
「逃がさねぇ……」
ヒロインの顔じゃないぜ一条さん!!って思ったけど、この作品では普通に主人公だった!!まぁどちらにしてもこれも一条さんの魅力(?)の一つなのは間違い無いですが!!
どうゲームを再構成してくるのか毎月色々と想像するのが楽しかった英雄編ですが、残すところ後一話。
どんな結末を迎えるのかおぼろげに予想はつきますが、そこにどんなオリジナル要素が入るのか、入らないのか、どうシャッフルされているのか、最後まで楽しみに次号を待ちたいと思います。
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