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2012-08-01 [雑記]

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ダークナイト ライジングを観てきました(観たの自体はもう先週の話ですが…

以下ネタバレ感想なのでご注意を。

 


いやぁ面白かったです。

狂気とも言うべき悪への激しい怒りを内包しながらも、高潔な精神によってそれを制御し、力に変えて戦ってきたバットマンことブルース・ウェイン。

新たに現れた強敵を前に彼はバットマンの復活を決意しますが、偽りの平和の中で停滞していた彼は、強い信念を秘めたベインの前にあっけなく砕かれてしまいます。

最大の理解者も財力も失い、ベインにも敗れた彼は穴底の牢獄に幽閉。
破滅へと突き進むゴッサムへ帰還しようとするも、穴底から這い上がることが出来ないブルース。
しかし死への恐怖を克服したつもりになるのではなく、死を恐れる事で生への渇望を呼び覚まし、それを力に変える事で遂に牢獄から這い上がる事に成功します。

自らを闇から生まれたと嘯くベインですが、牢獄から這い上がり再度復活したバットマンを前に、彼は思わず「信じられん…」と呟きます。
後々判明する事ですが、結局ベインは牢獄から自力で這い上がる事が出来なかったんですね。つまりベインに「信じられん」と言わせた時点で、ほとんどバットマンのベイン超えは成されていると。
最後のベインとの戦いは盛り上がり所ではあるのですが、間にちょっとした種明かしが入るとはいえ、ベインの最後があっけないのは、既に肉体の勝負以上の決着がついてしまっているからなのでしょう(余韻は多少欲しかったですけどね)。

前作で偽りの平和を生み出し、自ら闇の底へ堕ちていったバットマン。
彼を宿敵であるジョーカーは、自分と同じ怪物と評していました。
けれど、仮面を付けて戦う理由を次代を担う者に、ヒーローとは何なのかを友に語るその姿は、管理人の目には間違い無く輝けるヒーローそのものとして映っていたと思います。

バットマン誕生に始まったノーラン版三部作は、闇の騎士の救済を以って完結しました。
ですがブルースの人生はこれからも続いていきます。
次代に思いを託しはしましたが、もしもゴッサムに再び危機が訪れた時彼はどうするのか。
戦いを忘れて平和に暮らすのでしょうか。
少なくとも自分はそうは思いません。
きっと彼は戦うのだと思います。その時に出来る精一杯を尽くして。
それが再び仮面を付け、闇の騎士に戻る事なのかは今はまだ分かりませんが。
叶うならば、ノーラン監督の手でいつかそんな姿も見てみたいですね。
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