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第二十編 後編 [装甲悪鬼村正 魔界編(感想)]

先月の装甲悪鬼村正 魔界編

第二十編 後編の感想です。

 

◆目が覚めたかな?

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前回魔王編世界にて左目に金神片を受けた親明さん。
目覚めた彼の傍にいるのは、僧侶と医者のようです。
自分の身に起こったこれまでを思い出した親明さんは、絶望し狂乱しますが、次の瞬間、潰されたはずの左目に不思議な光景が映り始めます。

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彼の左目に映ったのは、人々が狂気に呑まれて殺し合う様子。
金神の精神汚染の影響によるものと思われますが、前回の時点で村正が金神と戦っていた事を考えると、現在は一先ず金神が打倒された後と見ていいのかな?
となると、汚染の影響で殺し合う人々の姿は、時空を超えて金神が倒される前の時間の様子なのか、それとも現在もまだ汚染の影響下にある人々がいるという事なのか。金神の能力を鑑みれば前者であっても不思議ではありませんが…。

で、上の画像の中心にいるのがどうも後の小姓ちゃんとなる少年のようなのですが、そんな彼にも狂人の魔の手が…

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という所で、

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なんと親明さんが金神の力の一端を発揮し、小姓ちゃん(予定)を時空を超えて救出してしまいます。

さて、今回初めて小姓ちゃんの過去が明かされたわけですが、汚染波の影響で暴走した人々の中で子供が危機に陥るというシチュエーション、本編プレイヤーの方ならばピンと来る方もいらっしゃるかもしれません。

そう、魔王編終盤、冨士の山頂の金神を目指している最中に湊斗さんに見捨てられたあの子供です。

勿論、魔王編で湊斗さんに見捨てられた子供が奇跡的に正気を保っていたのに対し、小姓ちゃん(予定)の方は上の画像を見る限り正気でいたのか判断が難しい状態なので、本当に同一人物なのかどうかはまだなんとも言えません。
しかしもしも親明さんが時空を超えてあの子供を救出したとすれば、自分を見捨てた湊斗さんに無垢(っぽいよう)な笑顔を向ける小姓ちゃんの姿には色々と考えさせられるモノがあるというか、運命の悪戯みたいなのを感じずにはいられません。

ちなみに魔王編で湊斗さんに見捨てられた子供は、その死の瞬間をハッキリと湊斗さんが目撃している為、仮に小姓ちゃんと同一人物ならば現在の湊斗さんの記憶は魔王編とは若干変わっている可能性もあります。

◆湊斗景明の死こそ大和の和に繋がるのだっ

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自身が成し遂げた不可思議な現象について反芻していると思われる親明さん。
意図せずとはいえ、そのポーズが、まるで村正の装甲の構を逆回しにしたかのように見えるのがなんともニヤニヤ。やはり悪鬼。

これが天命か
この世界の湊斗景明は善悪相殺を強いて数多の民を殺害する…
湊斗景明の死こそ大和の和に繋がるのだっ


自らが得た力を理解した親明さんは、この世界での自身の成すべき事を定め、目撃者である医者と僧侶を殺害(でも小姓ちゃんは生かすという)。暴走とも言うべき今の状態は果たして金神片の影響もあるのでしょうか…。

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「これより俺は親統坊と名乗り、大和の和、国家平安の大願成就に己の死命をかける」
「手段は選ばぬ。必ず果たす」


こうして親統坊が誕生したのでした…。

◆敵が親統坊(おのれ)と知ってなお儂と戦うか

「俺は善悪の関わりなく求められるがままに武力を貸す」

十兵衛さんの口から親統坊の過去を聞かされる湊斗さん。
しかし、真相を聞いてなお劒冑共々まるで驚いた様子を見せません。自分を雇った相手が何者で何を企もうと、今の湊斗さんには揺るがない芯があるようです。

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「ただならぬ道なれど」
「成した暁には"武帝"を名乗るがいい」
「武は栄えども何れ廃らん」
「是お主の望みに相違あるまい」


なんと武帝の名付け親は、あの天下の剣豪・柳生十兵衛だったとは…。なんという胸アツ展開…。

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「尋ね行く」
「道の主や夜の杖」
「つくこそ要らぬ」
「月の出ずれば」

誓約の口上の元ネタは、柳生十兵衛の晩年の著作「月の抄」に登場する短歌からと思われます。

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闇に溶け込んだかと思うと次の瞬間には装甲…カッコよすぎるぜ十兵衛さん!


いやはや遂に来ました十兵衛戦。
劒冑の銘は?劒冑の性能は?陰義は如何なるものか?十兵衛さん自身の技量は?湊斗さんはどう対するか?
もうとにかく次回が楽しみで仕方が無い…。はぁ、もう今直ぐ金神の力で次号取り寄せたいわぁ(泥棒は犯罪です
コメント(10) 
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コメント 10

NO NAME

勝利の道筋が全く見えませんね。
さよさんに来てもらわなくては…
この連戦は、終盤の連戦を思い出しますね。
あの時の熱量が足りるのか不安になって読んでいたのを思い出します。


武帝のこの命名にはやっぱりにやりとしてしまいますね。
毎回の考察凄いですね。子供に関してはすっかり忘れてしまっていました。
いつもありがとうございます。
by NO NAME (2012-09-02 17:18) 

村正好き

いつも深い考察・感想毎回楽しみにしてます!

十兵衛さんのオーラハンパないですな。そういやこの湊斗さんは合撃をまだ見てないですよね?
てことは知らずに一撃もらう可能性大?
by 村正好き (2012-09-02 20:45) 

にしん

>勝利の道筋が全く見えませんね。
やはり柳生となると、常闇斎クラスの達人というイメージがありますからねぇ。更に劒冑を纏うともなれば、その強さはまるで想像出来ません…。

>武帝のこの命名にはやっぱりにやりとしてしまいますね。
武帝などという大仰な名前は果たして誰が思いついたのかと思っていましたが、なるほど柳生十兵衛さんならば文句の付けようもありませんw
by にしん (2012-09-02 21:29) 

にしん

>村正好きさん
柳生と来たらやはり合撃剣が気になりますよね!

常闇斎は、武者の剛力から繰り出される一太刀に対して生身で完璧に合撃を成功させています。となると、十兵衛さんが仮に常闇斎クラスだとすれば、互いに武者同士という対等の条件での合撃の恐ろしさは果たしてどれほどのものになるのか…。動体視力や反射神経、筋力は生身の比ではありませんし(ブルブル)。

管理人としては電磁抜刀を合撃で打ち破る位の離れ業は見てみたいものです。…いや、それじゃどうやったら勝てるのだろうか(汗
by にしん (2012-09-02 21:41) 

へこ太

親統坊景明の決意、動機、行動。そして小姓ちゃん。こちらで読むまで記憶の彼方でしたなぁw; >見捨てた子供

武帝命名は愚拙もニヤニヤが止まりませんです。相変わらず魔界編は熱いネタが尽きませんね。
そしてついに柳生十兵衛の装甲お披露目。
派手さはなく、凄みが滲み出る装甲でした。当然ながら自分も含めた読者の全てが常闇斎クラスを予想し、合撃への期待感は半端ないものですね。
個人的に、「魔書」の仕手と殺り合ったという回想シーンでの戦闘から、火力も十二分に備えている可能性もありますし、仕手の武威、劔冑の基本性能、そして陰義の三要素は妄想が止まりません。

こちらの更新を読んでると考察でストーリー補完を助けられてとても楽しませて頂いております。
これからもレビューや執筆頑張って下さいませ。応援しております。
by へこ太 (2012-09-03 02:51) 

にしん

>へこ太さん
柳生十兵衛といえば様々な映像、漫画、小説作品で活躍しているキャラクターですが、その彼が村正において武者となることでどのようなアクションを披露してくれるのか。自分も妄想が止まりません!
真打劒冑同士のバトルですから陰義が重要な要素になるのは当然ですが、ここ最近ド派手な陰義合戦が続いたので、久々に剣腕比べに重きを置いた双輪懸が見れそうでワクワクしています。

応援有難うございます!大変励みになります!
これからも少しでも記事を良くしていけるように頑張ります!(後更新頻度も…
by にしん (2012-09-03 18:19) 

NO NAME

どうも初めて書き込みます。
単行本派なんでこの話読めるのは未だ先何ですが
4巻がすごい楽しみになるでした。

しかし、十兵衛の劔冑の銘が気になりますね。史実通りならやっぱ三池典太
なのかな?後なんか弾痕みたいな後も気になりますね。細工にしては足のはひび割れてますし、向こうも本調子じゃないのかな
by NO NAME (2012-09-03 22:28) 

にしん

コメント有難うございます!

十兵衛さんの劒冑にある痕についてですが、三巻の十兵衛さんの回想の時点で既に劒冑に刻まれているんですね。
痕どころかヒビまで入っているように見えなくもないのですが…さてこれは単なるデザインに過ぎないのかそれとも…?

う~ん、単行本の解説が楽しみですねぇ。
by にしん (2012-09-03 23:34) 

NO NAME

単行本派だけど待ちきれない

しかし何をやっても極論行き着いちゃう湊斗さんは
やっぱり主人公というよりラスボスっぽいなぁ
by NO NAME (2012-09-06 23:04) 

にしん

続編があったら主人公というよりラスボスになりそうですねぇ…
武帝にまで辿り着くと成長も大して描けないでしょうし

って、その前に武帝に行き着くまでの話をもっと見たいw
by にしん (2012-09-08 21:13) 

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