装甲悪鬼村正 英雄編 第一巻

装甲悪鬼村正 英雄編 第一巻のご紹介。

各話の感想は個別に記事にしているのでそちらをどうぞ。
今回は単行本での加筆修正等についてです。

 

カバー裏に目を通すと雷蝶様よりお褒めの言葉が頂けます（笑）。

今回の英雄編を描かれたIsII先生と大熊猫介氏によるピンナップも付属。

次は、ざっと目を通して目立った加筆修正部分についてです。

◆言葉の修正

P58 「くだんの湊斗景明、六波羅における軍歴は一切なし。足利茶々丸の肝煎りで民間からいきなり中佐に大抜擢。そんなマーベラスな湊斗景明がこの国に二人もいるとは思えません」
→「くだんの湊斗景明、六波羅における軍歴は改竄の痕跡だらけ。恐らく足利茶々丸が無理やり中佐まで引き上げたのでしょう。そんなマーベラスな湊斗景明がこの国に二人もいるとは思えません」

香奈枝さんの台詞。
マーベラスさをより上げる為なのか修正が。

P81 「長坂右京？たしかこの辺りの蝦夷（雑誌では"えぞ"とルビが…）を徴発して山を好き勝手掘り返しているとかいう」
→「長坂右京？たしかこの辺りの村人を徴発して山を好き勝手掘り返しているとかいう」

一条さんの台詞。
ゲームだとこの村の辺りの蝦夷は弥源太さん、ふき、ふなの三人しかいなかったわけで、蝦夷（えみし）が村人に修正されています。というか連載版読んでた時は普通にスルーしてたなぁ。展開がほとんど同じだったからと読みが浅かったか…。

P114 「GHQから出向の八幡宮付将校とその従者」→「GHQから出向の元八幡宮付将校とその従者」

舞殿宮の台詞。
後述する作画修正とも関係してくるのですが、時系列的にこの時点で舞殿宮一行のいる場所が八幡宮ではおかしいということで、建朝寺に修正、その関係で香奈枝さんの肩書きも変更されています。

P137 「わたくしだってショックですわ」→「わたくしだってショックです」

香奈枝さんの台詞。
別のコマでは「ですわ」という口調を使っていますが、ここはそういうノリでは無いということでしょうか。

◆作画の追加＆修正
左がコンプエース版、右が単行本版画像です。
一部はクリックで拡大出来ます。

単行本P57より。
湊斗さんが六波羅にいるという情報を得た香奈枝さんと、それを激しく否定する一条さんのシーン。
ゲームをプレイされた方ならご存知の通り、この時期に八幡宮があるのはおかしいということで（しかも二人がそこにいるという）修正されています。

ちなみに同様の修正はP113の方にも。連載時に不思議に思っていたので、修正されて一安心。

単行本P64より。
ちょっと自信が無いのですが、第三話の冒頭に1ページ追加…のはずです（管理人が連載時の三話で冒頭1ページを取りこぼしとかしない限り
第三話が回想であることを説明する為の追加と思われます。

単行本P83より。
組み伏せられている状態からの脱出ということで、より躍動感のある絵に。
左も前後の展開を考えなければ漢らしく一条さんらしいポーズではあるのですが（笑）。

単行本P84より。
背景に描き込み追加。

単行本P87より。
2コマともほぼ完全に差し替えられ、シルエットだけだった八八式にもディテールが加えられています。

単行本P88より。
クリックして拡大いて頂けるとよく分かりますが、単行本で1ページ丸ごとクォリティアップがなされています。描き込みが段違いです。

◆その他

あとがきでは四コマ漫画が。
装甲大義正宗がタイトルでは原作の宣伝にはなりにくいからなぁ。

ちなみに作画修正とは関係無い所で一つ気になった所が。

連載版も単行本版も、第二話の回想での右京の八八式は刀に血が付いているのですが、もしかしたら弥源太さんが削られなかった可能性もあったのだろうか。尺取りそうで難しそうだけれど。

単行本で読み直して改めて思いましたが、とにかく描き込み細かい劒冑のカッコよさもそうですが、何よりキャラクターが魅力一杯です。上の獅子吼とか表情が素敵過ぎます（笑）。
二巻以降は、原作の話しがどうシャッフルされるのかどんどん読めなくなってくる感じなので、続きが非常に楽しみです！！