琴乃の焼入れ

装甲悪鬼村正 琴乃の劒冑 第九話

※感想はHJ発売当時のものです（ほぼ）。

◆陰義
ウィリアム・テルの陰義は、矢を視線で操り相手に必中させるという恐ろしい能力なわけですが、その使い勝手もまたビックリ。

贋作であるバロウズは、陰義を一度使用するだけでも仕手に大きな負担を強いていましたが（香奈枝さんの場合は脳の酷使もあるのでしょうが）、テルの場合は一度の戦闘で普通に連続使用してる辺り、熱量の消費はどうやら酷くは無さそうです。 さすがに陰義ともなると本物は別格といった所でしょうか。

◆信子さん
今回かなり取り乱していた信子さんですが、てっきり琴乃に付けられた首輪なのかと思っていたのですが、どうもそうでは無い感じ？
最後の最後で琴乃のことを、ちゃん付けではなく呼び捨てにしていましたが、これは脱字なのかそれとも親愛の証なのか。

◆ジョーンさん
小を殺して大を生かすというのがジョーンさんの正義だそうで。テルを纏うだけの事はあって、自分なりの確固たる信念を持っているようです。

オヴァムが何なのかを知っているような口ぶり、大英連邦と新大陸がバランスを保ち、そこに秩序が生まれる事を望んでいる点…前回は緑龍会との繋がりを考えましたが、ジョーンさん、神様を呼ぼうとするような人間じゃなさそうだしなぁ。利用してるだけってのも考えられますが…うーん分からない。
やっぱり鍵はオヴァムの正体でしょうかね。

これで、ただの愛と正義の人でした！ってオチだったらどうしたものか。いや、なんかそんな気もしてきたようなしてこないような…。

三世村正を相手にした場合、地上での近距離戦以外は自分の勝利は揺るぎ無いと考えているようですが、確かに現状の景明と村正コンビでは勝利するのは難しそう。必中矢は初見殺し過ぎますなぁ。

ただ、バロウズを見る限り、村正の甲鉄なら一撃で撃破とはいかないみたいなので、磁力障壁で一発を耐えて即座に接近→電磁抜刀ならあるいは？ジョーンさんは、香奈枝さんみたいな動体視力は持って無いだろうし、電磁抜刀の間合いまで詰められるかが勝敗の分かれ目かもしれません。

※追記
矢を視線で操るのなら、ようは視線で追えない速さで動けばいいわけですよね。あれ？なら、虎徹村正や銀星号なら攻略は案外楽？

◆琴乃ちゃん
どうも三世村正の戦いぶりは記憶してるみたいで。
というか、母親が死ぬ瞬間まで覚えてるようですね。
次回は故郷での悲しい記憶を取り戻すみたいですが、真実を思い出した琴乃が果たしてどんな選択をするのやら。

◆妖甲村正
「琴乃から聞いた特徴と合致する劒冑がある」
「大和を一度戦乱の世に変えた呪われし劒冑、だったか」

というのはジョーンさんの発言ですが、ちょっと気になる部分が。

琴乃がジョーンに伝えられる三世村正の特徴と言えば、「野太刀を使う真紅の真打」位だと思うのですが、南北朝の戦乱では三世は実戦を経験しないまま眠りについていたので、昔の文献に三世の特徴が記載されているはずは無いと思うのですが、ジョーンさんは一体どこで得た情報を琴乃の証言と照らし合わせたのか。

雪車町の場合は、偶然耳にした善悪相殺の呪い情報から、村正であると看破したわけですが、現状の琴乃はそこまで知っているはずは無いし。

真紅の劒冑が村正の一つであることを知っているのは、光から情報を得ている茶々丸やそれに繋がる緑龍会位だと思うのですが、やはりジョーンさんは連中と通じているのか、それともゲームには登場していない別の組織、人物が村正の情報を調べ上げたのか。

まぁ本編で触れられていないだけで、南朝の残した文献には、出来上がったばかりの三世村正を目にした人間が書いた書物があったりするのかもしれませんが…。

とりあえず、また一つ謎というか楽しみが増えました。



◆邪念目録
バロウズの眼の数はテルより一つ少ないそうで、陰義まではコピー出来なかったことをイメージしているのだとか。
陰義までコピーされてたら香奈枝さんとんでもないことになってたな…。


いよいよゲーム本編と同じ国紀2600年に突入した訳ですが、果たして本編との絡みはあるのかどうか。一条に渉る前の正宗とか出てこないかなぁ。

今回も思ってたより話が進んだので、次回もまた一気に進みそうですね。非常に楽しみです。