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邪念編感想④ 「愛しい香奈枝さんの装甲悪鬼村」 [装甲悪鬼村正 邪念編(感想)]

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今回は「愛しい香奈枝さんの装甲悪鬼村」の感想です。このタイトルは罠だ(笑)。

シナリオは秋田禎信さん。

 

ネタバレだらけですので、閲覧にはご注意を。





















◆青海苔饅頭
さすがにそれは無いだろw
というか、残酷さとかならまだしも、腹を下した叫びで隣家を震え上がらせるとか…さすが、としか言えない。

◆虫に、風邪に、ご注意を
いやそれはもう、自慢の動体視力を駆使するしか。風邪は…大丈夫、香奈枝さんは普通にしてればひかないはず。…おや、なんかチャイムが…。

◆花も恥らう卑猥な妄想
思うにさよさんって、香奈枝さんのことを良い意味で褒めることってそうは無いような(笑)。地獄の仏像顔って(笑)。
まぁだからこそ、本編では二人の漫才がたくさん楽しめたわけですが。
本編だと三編と四編は、一条さん・香奈枝さん・さよさんの加入のおかげで、結構ほんわか漫才が楽しめましたしね。

◆香奈枝さん
お姉さんというけれど、実際のところ香奈枝さんはいくつなのだろう。獅子吼とほぼ同年代だろうし、三十前後、なのかなぁ。…おや、なんかまたチャイm(ry

石つぶて位なら余裕で避けられそうですが、子供達を怯えさせ無い為かフルボッコに。

灰になる香奈枝さんのCGは吹いた(笑)。

「まあそのー、なかなかーにー、ものすっごいモン見せられましたが。もうなんてか昆虫?それはともかく」
ここの喋り方が絶妙で結構好きです。

味方にすれば頼もしい反面、敵に回すと絶望という、この両極端な所が香奈枝さんのキャラクターとしての魅力なのだと自分は思います。
ただし、ヒロイン的な可愛さはあまり自分は見出していないかも。いやだって、劇中の登場人物に感情移入すればするほど香奈枝さんの怖さが身に染みるもので…。
香奈枝さん自体は好きなキャラなんですけどね。

◆浅木火乃
今回香奈枝さんが査察に赴いた先の代官さん。恐らくはサラシとか巻いてるだろうにあの胸はなんなんだ。いいぞもっとy(ry
懲罰で飛ばされ一年前に赴任し、腕前は相当だそうですが発揮する機会は恵まれず。実力の差以前の問題で、単純に相手が悪かったですな…。あれは逃げたくもなる。

ああ悲しきは灰色の青春。なんだか相当溜まっているみたいです。
君島さんにからかわれて顔を赤くする火乃さんは、この話の数少ない萌えポイント。

「そんなことより殺したくて仕方がないんだろう」
ですよねー。海原さんの怯えた演技もナイスです。

この人も含め、六波羅の方々は今回はルートによっては哀れな被害者に。村人達も被害者と言えなくは無いのですが、純粋に、という話なら火乃さん達だよなぁ。村人達を傷つけることなく忍耐の日々を送ってあの結末だし…。

◆水菊
子供の教育って環境も大事だよね、とプレイヤーに教えてくれる存在。性根自体は別に悪くないのですが。
水菊の生まれた時には父親の満菊は死んでいたそうですが、十数年前って水菊今いくつだ。少なくとも子供が出来ない事を恥じる必要なんてどこにも…。

ちなみに、雑誌のCGを見るまでは少年かと思ってました。

◆満菊
処刑される十年前に村に訪れた修行者の類らしいですが、大和の代官によって十数年前に処刑されているそうで。

幸福の法なんだこれ。
畑を一日サボると地獄の暮らしが百年延びるのだとか。生涯地獄じゃないか。まぁここまでなら子供への教育の一つとしてギリギリ分からなくもないのですが…。

ー満菊の名前を人に言うと地獄の暮らしは十日減るらしい…。

うん、やっぱりロクな人じゃなさそうだ。というか、いかがわしい宗教の教祖みたいなものじゃないか。

血の繋がった子供は村に十四人いるのだとか。
満菊は、子供が女になる最初の手付けをしていただの、満菊によって水菊を身篭った母は十二で出産した後に容態を悪くして死亡しただの、聞けば聞くほど村のおぞましい実態が明らかになります。村人達を思考停止にした満菊怖い。

「満菊様が生きておられたら話が早かったのに」
こういう事をサラリと言ってくれる辺りが素敵過ぎるぜ香奈枝さん。ホントこの方は敵に回したくない女性である(笑)。満菊を地獄に叩き落す香奈枝さんが見れた方がスッキリしたんだろうけど、村正はそんな甘い話では無いのでした。。

こうなったらもう、銀星号辺りがこの後やってきて村を綺麗サッパリにしてくれたと脳内補完しときますか!
あ、でも水菊ルートのアフターなら火乃さんだけは生存で(おい

◆死にようは計算されたものでないと
必要最小限の犠牲をもって村の破滅を回避させる。ここまでするのか。というのが一週目の率直な感想でした。

「どんな手を使ってもこの村を守って差し上げます。それが役目ですから」
これを言葉の通り実践してしまうのが香奈枝さんの恐ろしいところです…。って毒まで使うんかい!?

「でも、姐さんは……良い人だと思う」
水菊にとっては、では無かったのが、彼女にとっては可愛そうなところですね。

悪い事がおきればそれは外から来た者のせいで、自分達は悪くないという村人達の歪んだ思考を、香奈枝さんは水菊を自分の側に引き寄せたように見せることで最大限に利用した感じ。
「満菊様の生まれ変わりだなどと、わしらを謀り……」ってここを読んでる時は水菊と同じく「は?」となりました…。村の皆が水菊と名付けたんだろと。

◆己の才に騙されたがる
「飯炊きの前に庭で素振り三百!飯が遅れれば更に三百!」

正に我々の業界ではご褒美です!でしたな。

「やはり、寝間着は間抜けだと思うがなぁ」
さっそく鈍ってるところをアピール。退場が惜しまれる…。武帝ハーレムの一角に加わって欲しいものだけど…無理か。

◆君島さん
気に波がない。
神懸ってる君島さん、結構お気に入りのサブキャラです。今回、ゲスト周りの男キャラは悲惨ですなぁ。兵部さんも良いキャラだったのに…。

香奈枝さんのこと、割と的を射た評価を下しています。
この人がいたおかげで、水菊と違って火乃さんは香奈枝さんへ終始疑いを捨てずにはいたのですが…さすがに役者が違いましたね。

◆せめて遠くに逃げる翼があるだけ
CGだけ見ると、水菊の方がよっぽど気持ちよく飛んでるのがなんとも。



総括。

湊斗さんはその悪鬼のような所業とは裏腹に、あくまで自らの夢みたいな願いの為に戦っていくからこそ自分の胸を熱くさせてくれるのに対し、人の生き死ににすら策の材料に利用し、合理的で容赦の無い香奈枝さんの戦いに残るのは、後味の悪さというかやるせなさでした。

貴族としての血の宿命と殺戮願望を奇跡的に両立させた怖い人が香奈枝さんな訳ですが、今回はそれが策謀という本編ではそこまで活かされなかった(あくまで湊斗さんが主人公ですからね)切り口で表現されているのがとても面白かったです。

こういうのはアンソロジー作品集ならではなのかもしれませんね。


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