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第三編 [装甲悪鬼村正 魔界編(感想)]

今月の装甲悪鬼村正 魔界編

第三編の感想です。

今回は双輪懸がてんこ盛り。Raven Steel辺りを聞きながら読むと良い感じです。

※慌てて書いたので、今後もちょこちょこ追記するかもしれません


◆悪鬼vs壬生狼

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「成る程。本物かもしれんということだ」

二対一という状況にありながらも、新撰組の沖田と土方を相手に序盤は互角に渡り合う村正。悪鬼の貫禄が出て来たか?

「太刀筋が読まれている節がある」

一刀流の切落が、吉野御流合戦礼法において打潮として伝えられているように、それぞれの流派は他流の優れた技法には敏感なもの。
まして、新撰組で有名な天然理心流とあっては、経験を強い武器とする湊斗さんが見逃すはずも無く。80年後ということもあり、天然理心流も大分研究されているようです。

沖田の取った構えは、天然理心流独特の平晴眼。
通常の正眼よりも、刀を倒し半身で構え、突きが避けられても次の斬撃に繫げ易いそうな。

◆気組
新撰組では陰義の事を気組と呼ぶそうです。

沖田の劒冑は菊一文字ではなく、加州清光でした。

清光も兼定も鍛冶師は違うはずですが、同種の陰義を持っているっぽい?

関鍛冶の系統である村正が、旋回性で圧倒されるということは通常有り得ないらしく、そのカラクリは陰義にあると推察する湊斗さん。

旋回性や加速力等を上昇させる効果があるようですが(もしかすると、無明剣も陰義との併用なのかもしれません)、果たしてその正体とは?

ラストの描写からすると、血流操作とかかなぁ…。
出血多量で筋肉を収縮させた後に、一気に血を戻せば運動速度が爆上げされるとか。いや、適当に言ってるだけですけども。

◆無明剣

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沖田の必殺剣、三段突きの別名ですね。

双輪懸において点の攻撃、つまり刺突は命中率が悪く、仕損じれば一気に懐に入られる為、基本的には線の攻撃である斬撃に重きが置かれる訳ですが、沖田の場合双輪懸の交差の瞬間に、ほぼ同箇所を三度突くという離れ業を披露しています。パねぇ…。

堅牢な装甲が特徴の村正の更に最も強固な部位である肩部装甲を、一度の交差で穿つことが可能ならば、大概の劒冑は一発(厳密には三発ですが)で貫けそうですな。

…劒冑によって強化された動体視力を以ってしても、三撃が一撃にしか見えなかったそうです。

◆集団戦術
天然理心流は実戦本位の剣法であり、幕末を戦い抜く新撰組には正々堂々等は無用の為、現実では集団戦術が基本となっているようです。

無論、それは村正世界でも同様で、双輪懸でも見事な連携で村正を追い詰めます。

一人が斬りかかり、その間に仲間が背後に回りこみ、四方八方から襲い掛かるというのは、山攻撃破剣(さんこうげきはけん)と言うそうな。今回は人数が少ないので、草攻剣(そうこうけん)の方かもしれません。

◆三世村正

「磁装を行う!」

改めて思いますが、村正の陰義は本当に応用性が高い。

攻撃良し、防御良し、移動良しと、扱いは難しいのでしょうが、湊斗さんのように陰義を操る感覚に優れた者が仕手となれば、敵にとっては厄介極まりないですね。

「奴らが新撰組の常套でくるなら、こちらもその一手を使わせて貰うまで」

敵に背を見せ誘い込み、隙を突かせたと思わせた瞬間に反転、低い姿勢から敵の足を斬りつける。
湊斗さんの使った技は、天然理心流 向請反撃剣(むこううけはんげきけん)と言うそうです(多分)。

湊斗さん戦上手過ぎるなぁ。さすが武を名乗ろうとするだけはあります。

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ちなみに湊斗さん、今回も野太刀は抜かず。重力制御も使っていません。となると、今後更に大物の武者がやってくるということか!?

金翅鳥王剣以外の失われた秘剣を引っさげ、伊藤一刀斎先生辺りにお出まし頂けると管理人大歓喜。

◆結核
沖田の結核は真打劒冑の治癒を以ってしても全快とはいかない様子。劒冑によって治癒力に差があるのは、本編でも説明があった気がするので納得。

また、限りある熱量を戦闘に、更に陰義に用いれば、当然治癒に熱量を割けるはずもなく。清光の治癒能力は、沖田の結核の症状をせき止めるのが精一杯なのかな。

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次回は気組の正体が明らかになると思われますが、それ以上に、新撰組がボロボロで一体どうなるのかが気になります(笑)。


コメント(2) 
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コメント 2

村正好き

魔界編もかなり楽しくなってきましたね!
もし出たら伊藤一刀斎の劒冑は瓶割刀でしょうか?
出てほしいですね!
by 村正好き (2010-10-02 18:11) 

にしん

>>村正好きさん
戦闘シーンを絵の迫力だけでなく、しっかりと戦法で魅せてくれるのが村正らしくて良いと思います。おかげで楽しく読み込む事が出来ました。

>瓶割刀
逸話を考えると、甲鉄ごと中の仕手を両断するような陰義が飛び出しそうですな。湊斗さん大ピンチだ!
by にしん (2010-10-02 21:46) 

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