第十四編 [装甲悪鬼村正 魔界編(感想)]
今月の装甲悪鬼村正 魔界編
第十四編の感想です。
ちなみに、第一編と前回の分の話はこちらでも読めます。
◆GHQがそこな御坊に御興味がおありとか
天草四郎と井上外記さんのはともかく、ガラシャさんの劒冑はなんじゃこりゃ!?
双輪懸する気あるんかいw!と思っちゃいましたが、いやいや、きっと読者をアッと驚かせるようなとんでもビックリな戦法を披露してくれることでしょう!
ただ後のコマを見ると、外装に合当理の機能があるようにも見えるので、もしかしてこれがそのまま戦闘形態!?ほ、ほんと、どんな風に戦うのやら…。
…さて、GHQからの刺客であるこの三人ですが、これまでの召喚武者は大法要や親統坊を、半ば標的としてすり込まれているかのような状態で狙ってきましたが、今回はどちらかというとGHQの意を受けてやってきたようで。
とはいえ、
ガラシャさんはそこまで乗り気では無い様子です。…とりあえず三人の内、ガラシャさんは生かすという方向で(え
井上さんの言う上田の合戦というのは、徳川秀忠率いる徳川軍と真田昌幸・信繁(幸村)率いる真田軍が激突した、第二次上田合戦が元ネタと思われます。今年の大河ドラマでも少しだけ描かれてましたね。村正世界では真田十勇士もいる模様。
「さすれば同じ神を戴くGHQ(どうし)と共に戦えば良い。戻らずとも過去より同胞を喚び寄せ、今生の六波羅という因辺留濃(いんへるの)から民を救うが、我らに示された新たな道」
ああ、そうか、天草四郎からすればGHQにつく事にはなんら抵抗が無いのか。
神を呼び出して世界を終わらせようとした緑龍会と絡んでたら面白かったろうなぁw
「方々、無駄口はその程度で宜しかろう」
信繁さんの拘束を解く際のガラシャさんのアクションが上のコマ。
自身の体から液体のようなものを垂らしてそれを弾いているようですが、詳細は不明。見た目通り、中々一筋縄ではいかない作りをしてそうです。
◆誓ったのだ。"果てるまで共に闘う"と
「装甲する。行くぞ、村正!!」
む、村正とな!?
真田幸村が愛用した刀の一つには村正があったという説があるそうですが、今回登場した信繁の劒冑の銘は「三世村正伝大千鳥」。
オリジナルの村正は三領しか存在しないので(村正世界では)、村正伝はその銘と見た目(特に独立形態の)から察するに、関鍛冶の技術を修めた鍛冶師が三世村正の造りを参考にして鍛造したのでしょうか?
ただ、村正鍛冶の根幹を成す呪いや、創気・辰気・磁気の陰義などは継承されてないでしょうし(多分)、テルとバロウズほどは似通っていなさそう。次回辺りで三世村正が何とコメントするか、そして単行本ではどのような設定が記載されるか楽しみですね。
不惜身命
但惜身命
不惜身命とは、仏法のために身命をささげて惜しまないことを意味するのだとか。
真田氏の旗印である六文銭というのは、三途の川の渡し賃を表しているそうで、これを掲げるというのは不惜身命、つまり死を覚悟し命を捨てて戦うことを意味するそうな。
但惜身命というのはその逆で、身命を惜しむこと。
で、この正反対の言葉が何故誓約の口上に含まれているのだろうかと疑問に思い、調べてみたのですが、これがまた難しい…。
自分が今ここにいて生きていることや、どこでどう生きたかも知らない誰かと共にあり、同じ時間を過ごすことの不思議さ、尊さを理解すれば、今この瞬間の自身というのは何よりも大切なのである。この考えを但惜身命。
これを深く理解する為には、取りとめの無い日々を過ごす身命を惜しまない。これを不惜身命。
命懸けで命を惜しむ。不惜身命を貫くことで但惜身命を理解し、但惜身命を理解しているからこそ不惜身命を貫く。
うーん。自分の言葉で簡単に噛み砕こうとしましたが、中々に難しい…。気になった方はぜひ調べてみて下さい(汗
「蜘蛛手十文字!!!」
装甲してみるとそこまで三世と似ているというほどでも無いですな。
背面の合当理はほとんどそのまんまですが、村正三世代に共通する胸の突起や腕の補助翼は見受けられません。まぁ武者姿の三世は湊斗さんに装甲されるまで披露された事は無いでしょうし、参考のしようが無かったのかもしれませんね。
◆俺らも交ぜてもらおうぜ!!
村正伝に呼応し湊斗さんも村正を装甲、互いに空へ舞い上がり、そんな両者をGHQの三騎も追撃します。
そして更に、伊達政宗さんも自らの劒冑と共に参戦しようとするのですが、
「悪羅悪羅悪羅ぁぁぁッ!!!」
もしやとは思いますが、まさかこれが誓約の口上!?
今月は伊達さんが装甲した所で終了です。
ちなみに劒冑の銘は「大倶梨伽羅広光」。
元ネタはあるのかなと調べてみると、大倶梨伽羅は奥州伊達家伝来の無銘刀で、刀工の名を刻む佩き表という部分に大きな倶梨伽羅(竜)が彫ってあった為にこう名付けられたのだそうです。
ゲームでは湊斗さんが槍の武者を相手にする戦闘は無かったので、個人的に槍使いとの対戦は凄く楽しみなカード。
とはいえ、今回は四対一(伊達さん次第では五対一に…)というかなり危機的な状況。尋常な勝負は望めそうに無い中で、どんなバトルが繰り広げられるのか今からワクワクします!!
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