琴乃の素延べ [装甲悪鬼村正 琴乃の劒冑(感想)]
装甲悪鬼村正 琴乃の劒冑 第六話
※十一話まで読んだ上での感想です。
◆琴乃、ロンドンへ行く
キャノン中佐との取引で、技術提供と引き換えに命を拾った琴乃は、大英連邦の首都であるロンドンで劒冑の研究開発に参加することに。
オヴァムの研究が一切合財英国に移されるというのは、琴乃の村での六波羅の襲撃やアーマーレースでの事件で、オヴァムが隠し切れなくなったからなのだろうか。それとも必要な実験データは既に得られたからとか?
◆大英連邦試作竜騎兵甲 グレムリン
劒冑同士の戦闘において優位に立つべく、身体強化や騎航性能の向上を…ではなく、レーダーに補足されにくくなるという方向で開発中なのだとか。
ただし、ゲーム本編に登場したステルスドラコ系とは違い、匍匐騎航と言われる低高度騎航を実現するのが主目的のようです。
別の基地ではステルスの技術が研究中だそうですが、ステルスドラコ系にグレムリンの技術も活かされているのかは不明。
後の事を考えると、独立派の暗躍で、技術の提出は結構先送りされてたりして?
◆速度性能試験
私は腹を決めた。やるしかない。
きっつー…。片道切符で異国に連れてこられ、評価されなければ文字通り路頭に迷うとかシャレになりません。しかも相手は、今回の評価試験(地表付近での速度計測)自体お家芸的なグレムリン。通常の数打である九四式でどうにかしてみろとか、超アウェー。
騎手はみんなアーマーレース経験者かもしれない。
一般的な武者としての技術と、アーマーレーサーとしての技術の両方を備えてるとしたら、参加してる人達は相当優秀だな。陸戦兵器相手には凄く活躍しそう。
参加した半数はオヴァムを備えたグレムリンだそうですが、騎手の技量抜きで性能を互角まで持っていく辺り、琴乃も半端じゃありません。
◆九四式の騎手
一時期はタムラに騎手として所属しており、操とメインの座を争っていたほどだとか。文武両道ってレベルじゃねーぞ!
昔取った杵柄とも言うべき技術を如何なく発揮し、見事琴乃の九四式を勝利に導いた信子さん。
「ごめんねぇ琴乃ちゃん。私口下手だから。なんかしないと分かってもらえないと思って」
信子さんとは以前から友達だったようだけれど、信子さんの琴乃に対する意識の変遷はいまいち掴めません。初めから気に入っていたのか、ロンドンに来てから徐々に好きになっていったのか。
琴乃の潔白を証明する為(命の保障に繋がるので)には、琴乃に洗いざらい情報を吐かせるのは必要だったとはいえ、だったら初めからオヴァムに近づかせなきゃ良いわけですし(それでは話が進みませんが)、キャノン中佐の部下としての自分と、琴乃を好きな自分との天秤は、何時どんな風に揺れていたのだろうか。「嘘つきはお互い様」っていうセリフが自分の中で引っかかってるんでしょうかね。
◆邪念目録
良い匂いがしそうなのだとか(笑)。
眼鏡をかけた知的な姿だけでなく、いかにもな感じの健康的な姿まで完備。ビジュアルまで隙が無いぜ。さすが天才。
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